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頭が重い


頭が重い|副鼻腔や鼻・睡眠のトラブルから、受診の目安まで
朝からぼんやりと頭が重い。おでこや頬の奥がズーンとする。そんな不快感は、肩こりやストレスだけでなく、鼻副鼻腔の炎症やいびき・睡眠時無呼吸など、耳鼻咽喉科で診断・治療できる原因が隠れていることがあります。
ここでは「頭が重い」を引き起こしやすい耳鼻咽喉科領域の病気、当院で行う検査と治療、受診の目安をわかりやすくご説明します。

頭が重いと感じるときに多い耳鼻咽喉科の原因
副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)
鼻の奥にある空洞(副鼻腔)の粘膜が腫れ、圧がこもると頭前部〜頬の鈍い痛みや頭重感が出ます。黄色〜緑色の鼻水、鼻づまり、においの低下、咳(とくに朝や夜)を伴うことが多く、慢性化するとだるさや集中力の低下にもつながるだけでなく、定期的に感染を繰り返してしまうようになります。

アレルギー性鼻炎・花粉症
透明でサラサラの鼻水やくしゃみ、鼻づまりが続くと、鼻の中の腫れで換気が悪くなり、額の重さや顔面の違和感が出ることがあります。季節の花粉だけでなく、ダニ・ハウスダストによる通年性も珍しくありません。
鼻中隔弯曲症
鼻の真ん中の仕切り(鼻中隔)が曲がっていると、片側の慢性的な鼻づまりや口呼吸が続き、朝の頭重感や日中のだるさにつながることがあります。アレルギーや副鼻腔炎があると症状が強くなりやすく、画像検査などでの総合的な評価が重要となります。
いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に呼吸が止まる・浅くなる状態が繰り返されると、酸素不足と睡眠の分断で、起床時の頭痛や頭重感、強い日中の眠気、集中力低下を招きます。肥満、扁桃肥大、鼻づまり、あごの形などが関与します。

当院で行う検査
視診・鼻内視鏡検査
鼻腔から上咽頭、副鼻腔の排出口(自然口)まで細い内視鏡で丁寧に観察し、粘膜の腫れ・膿・ポリープの有無、鼻中隔の形を評価します。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の診断に直結します。
画像検査(副鼻腔CT)
副鼻腔の粘膜の腫れ・貯留液・骨の形を把握します。内視鏡検査では判断の難しい副鼻腔炎や、重症度判断、手術適応の判断に有用です。
アレルギー検査
指先からの少量採血で原因アレルゲンを特定します。
睡眠時無呼吸検査
いびきや無呼吸が疑われる場合は、自宅でできる簡易睡眠検査のご案内が可能です。

治療の基本
内服・点鼻治療と鼻洗浄
原因に合わせて、抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬・ステロイド点鼻などを組み合わせ、炎症と鼻づまりを抑えます。副鼻腔炎では状態に応じて抗菌薬や去痰薬を併用します。
睡眠時無呼吸への対応
生活指導(体重管理、飲酒の見直し、鼻治療での通気改善)を行い、無呼吸の重症度に応じて保険診療でのCPAP療法を開始します。
手術が必要な場合
ポリープが大きい慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症による難治性鼻閉などは、内視鏡下副鼻腔手術や鼻中隔矯正術が検討されます。症状・画像所見を総合し、適切なタイミングで高次医療機関と連携します。

Q&A
Q. 風邪が治っても頭が重いです。副鼻腔炎でしょうか?
A. 風邪後は副鼻腔の出口がむくみ、後鼻漏や頭重感が残ることがあります。鼻内視鏡やCT画像検査で膿や粘膜の腫れを確認し、必要に応じて抗生剤を含めた内服治療を開始します。
Q. 朝だけ頭が重い・ぼーっとします。鼻が原因のことはありますか?
A. 睡眠時無呼吸や鼻づまりによる睡眠の質低下で、起床時の頭痛・頭重感が起こります。鼻の通りを改善する治療に加え、必要に応じて簡易睡眠検査を行い総合的に対処します。
Q. 市販の点鼻薬で一時的に楽です。続けても大丈夫?
A. 血管収縮薬入りの市販の点鼻薬の長期連用は逆に鼻づまりを悪化させることがあり、頭重感の温床になります(薬剤性鼻炎)。短期間の頓用にとどめ、耳鼻咽喉科でステロイド点鼻やアレルギー治療へ計画的に切り替えましょう。
Q. 画像検査は必ず必要ですか?
A. 診察と内視鏡所見で方針が決まることが多いですが、難治例・再発例や内視鏡では判断がつきにくい例、手術前評価では副鼻腔CTが有用です。

まとめ(院長からのメッセージ)
「頭が重い」は、様々な疾患のサインとなります。鼻や副鼻腔の炎症、睡眠の問題、鼻の形の影響など、耳鼻咽喉科で原因に迫れるケースは少なくありません。
内視鏡による丁寧な観察、必要に応じた画像評価、アレルギー検査や生活面のアドバイスまで、患者さん一人ひとりに合わせた検査・治療をご提供します。
つらい頭重感で日常が曇ってしまう前に、どうぞお気軽にご相談ください。
記事監修

Itsuki Kitayama
大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士
北山 一樹
医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。
学術実績など




