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新型コロナウイルス感染症


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
はじめに
発熱やのどの痛み、咳、だるさが続くと、不安になりますよね。新型コロナは多くの方が軽症で済みますが、基礎疾患のある方・高齢の方・妊娠中の方は重症化リスクが上がります。無理をせず、「いつもと違う」「長引く」と感じたら早めにご相談ください。
受診の目安
高熱が続く/息苦しさや強い倦怠感がある/胸や背中の痛みが出てきた/解熱後も咳やのどの痛みが悪化——こうしたサインは、受診のタイミングです。自己検査で陽性になった方も、治療や証明が必要な場合は受診をご検討ください。
検査
症状や経過をうかがい、抗原定性あるいはPCRを選択します。
流行期にはインフルエンザ等の同時検査を行うこともあります。
息苦しさが強い時は、胸部X線や血液検査で肺炎や合併症を確認します。
治療
基本は対症療法(解熱鎮痛薬・去痰薬・うがい薬・点鼻薬など)を、症状に合わせて処方します。
重症化リスクがある方は、発症早期(目安5日以内)に抗ウイルス薬を検討します。治療の可否は体調と既往・内服薬を踏まえて個別に判断します。
自宅療養のポイント
水分・栄養・睡眠を優先してください。解熱剤は用法・用量を厳守し、漫然とした多剤併用は避けます。
家族内では換気・手指衛生・マスクを。SpO₂の低下、息切れ、胸痛、尿量減少、意識混濁はすぐ受診の合図です。

新型コロナ後遺症(Long COVID)
こんな症状が続いていませんか
倦怠感、息切れ・動悸、長引く咳・のどの不快感、頭痛、いわゆるブレインフォグ(集中しづらい、物事が頭に入りにくい)、睡眠障害、嗅覚・味覚の低下、関節痛・筋痛、不安や気分の落ち込み——複数が日によって揺れながら続くのが特徴です。
「周りに分かってもらえない」つらさも、医療者と一緒に言語化していきましょう。
当院での流れ
まず、発症からの経過、ワクチン歴、仕事や学業の状況、いちばん困っていることを丁寧に整理します。
必要に応じて血液検査・胸部X線・呼吸機能、嗅覚・味覚検査、などを組み合わせ、他の病気が隠れていないかを確認します。
評価
後遺症と似た症状を示す甲状腺機能異常、貧血、気管支喘息、心不全、睡眠障害、抑うつ・不安障害などを鑑別します。そのうえで、症状の強さ・頻度・誘因を見える化し、何から着手すれば生活が楽になるかを優先順位づけします。
ケア・治療
呼吸器症状には吸入薬・去痰薬、倦怠感・起立不耐タイプにはペーシング(活動の分割と計画的休息)、水分・塩分の最適化を。ブレインフォグには睡眠衛生の是正、タスクの分割、メモ化などの実践的対処を提案します。嗅覚低下は嗅覚リハビリを継続し、鼻炎合併時は鼻の治療を並行して行います。
必要に応じて循環器・呼吸器・精神科などと連携します。
生活の工夫
良い日ほど頑張りすぎない――翌日の反動を防ぐことが回復への近道です。就寝・起床時刻を一定に保ち、昼寝は短めに。食事は少量・高頻度で、こまめな水分摂取が望ましいです。

よくあるご質問
検査や治療はすべての方に同じではありません。体質・既往・お仕事や家事の負荷は人それぞれ。だからこそ、検査は必要最小限に、説明はなるべくシンプルに、生活に落ちる提案を心がけています。
「この症状はコロナのせい?」「検査はどこまで必要?」「学校や仕事はどう調整すれば?」といった疑問も、遠慮なくお話しください。一緒に“今日からできる一歩”を決めていきましょう。

受診前のお願い
発熱の症状がある場合は、来院前にお電話いただけると、動線の分離や検査準備がスムーズです。お薬手帳・これまでの検査結果があればご持参ください。
スマートフォンの体調メモ(発熱の推移、咳の時間帯、脈拍やSpO₂の記録など)も診療の助けになります。

さいごに
新型コロナは、恐れすぎず、過小評価もしないことが大切です。
最新の知見に基づき、わかりやすい説明とあなたにあった選択を一緒に考えます。つらい時は一人で抱え込まず、どうぞご相談ください。
記事監修

Itsuki Kitayama
あわじ駅前クリニック 院長・医学博士
北山 一樹
医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。
学術実績など
