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口が乾く


口の乾き・ネバつき(口腔乾燥症/ドライマウス)
「水を飲んでもすぐに口が乾く」「パンやビスケットがパサついて飲み込みにくい」「舌がピリピリ痛む」
そのような症状でお悩みではありませんか?
口が乾く症状は「口腔乾燥症(ドライマウス)」と呼ばれています。
単なる「渇き」とは異なり、唾液が減ることで口の中のカビ(カンジダ)が増えたり、歯の根元がむし歯になりやすくなったりと、様々なトラブルの原因になります。
当院では、耳鼻咽喉科として原因を詳しく調べ、お一人おひとりに合わせた治療(お薬の工夫や漢方など)を行っています。

あなたはいくつ当てはまりますか?(セルフチェック)
もし以下のような症状が続いている場合、それは「体質」ではなく「治療が必要なサイン」かもしれません。
乾いた食品(パンなど)が飲み込みにくい
夜中、口が乾いて目が覚め、水を飲む
口の中がネバネバする、話しにくい
味がわかりにくい(味覚障害)、食事が美味しくない
舌がひび割れている、または痛みがある
歯の根元のむし歯や、口臭が急に増えた気がする

なぜ口が乾くの? よくある4つの原因
原因は「口呼吸」による水分の蒸発と、「唾液そのものが減ってしまう」ことの2つに大きく分けられます。
1. 「口呼吸」による乾燥
鼻づまりなどで口が開いていると、粘膜の水分が蒸発して乾いてしまいます。
2. 薬の副作用・ストレス
非常によくある原因です。血圧の薬、アレルギーの薬、安定剤など、400種類以上のお薬が唾液を減らす原因になり得ます。また、ストレスや緊張でも唾液は減ってしまいます。
3. 加齢・噛む力の低下
年齢とともに唾液腺の機能は少しずつ落ちますが、柔らかいものばかり食べて「噛む回数(筋力)」が減ることも唾液減少につながります。
4. 全身の病気(シェーグレン症候群など)
免疫の病気で、自分自身の唾液腺を攻撃してしまう「シェーグレン症候群」では、強い口の乾きに加え、目の乾き(ドライアイ)や関節痛を伴うことがあります。

当院での検査と診断
耳鼻咽喉科の専門的な視点で、原因をしっかり見極めます。
お口・のどの視診:舌の赤みや乾燥具合、カンジダ(カビ)がいないかを確認します。
血液検査・画像検査:シェーグレン症候群などが疑われる場合、必要に応じて血液検査やエコー検査などを行います。

治療について
原因に合わせた「オーダーメイド」の対策をご提案します。
鼻づまり・口呼吸
アレルギー治療や鼻の処置を行い、自然な鼻呼吸へ導きます。
薬の影響
処方医と連携し、薬の変更や減量を相談する場合があります。
唾液分泌の低下
保湿剤(ジェル・スプレー)の使用や、こまめなうがい、生活指導を行います。
唾液腺の病気
炎症を抑える治療や、唾石(石)の治療を行います。

ご自宅でできるケアの工夫
受診と並行して、以下の習慣を取り入れてみましょう。
「ちょこちょこ飲み」
一度に大量に飲むのではなく、少量の水をこまめに飲みましょう。
お部屋や口の加湿
特に寝室の湿度は重要です。加湿器やマスクを活用しましょう。
よく噛む・ガムを噛む
噛む刺激は唾液の分泌を促します。キシリトール入りやシュガーレスのガムがおすすめです。

こんな時は早めにご来院ください
様子を見すぎず、以下のサインがある場合は早めの受診をおすすめします。
症状が2週間以上続いている
食事や会話、睡眠に支障が出ている
舌が痛い、ひび割れている
耳の下や顎の下が腫れている
目も乾く、関節が痛い、微熱が続く

院長からの一言
「たかが口の乾き」と我慢しないでください。口の潤いは、食べる・話す・笑うといった生活の質(QOL)に直結します。
鼻の治療で良くなるのか、お薬が必要なのか、まずは原因を一緒に探りましょう。お気軽にご相談ください。
記事監修

Itsuki Kitayama
大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士
北山 一樹
医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。
学術実績など




