大阪あわじ駅前クリニック 耳鼻咽喉科・小児科

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顔がピクピクする

顔がピクピクする(片側顔面けいれん・眼瞼けいれん)

「まぶたがピクッと動く」「片側のほほや口角が引きつる」。最初は疲れかな?と見過ごしがちですが、繰り返して続く片側のピクつきには治療でよくなるものが多く含まれます。ここでは患者さんからよくいただく疑問に沿って、原因・検査・治療までわかりやすくご説明します。

症状のとらえ方

顔のピクつきには大きく2つのタイプがあります。見分けがつきづらいこともありますが、治療の選び方に関わる大切なポイントです。

片側顔面けいれん(半側顔面けいれん)

顔面神経が脳の出口付近で血管に触れて刺激され続けることが主な原因です。片側のまぶたのピクつきから始まり、ほほ・口角へ広がることがあります。緊張や疲れで強くなり、進行するとまぶたが閉じてしまうほどになることもあります。命に関わる病気ではありませんが、生活の質を大きく下げてしまいます。

眼瞼けいれん

主に目の周りの筋肉が刺激に過敏となっておこり、両側に出ることもあります。まぶしさ・乾き・まばたき過多が目立ち、「自分の意思で目を開けていられない」つらさにつながることがあります。

どうして起こるの?

血管による神経の刺激(片側顔面けいれん)

顔の筋肉を動かす顔面神経が、脳から出てすぐの細い部分で拍動する血管に触れて過剰に反応するのが典型です。長く続くと、意図しない連動(病的共同運動)が生じ、片側のいろいろな部位が同時に動くようになります。

まぶた周囲筋の過敏(眼瞼けいれん)

ドライアイ・まぶしさ・薬の影響などを背景に、まぶたの筋肉のコントロール異常が続くと生じるとされています。

当院で行う検査

診察・視診

症状が出やすい状況(緊張・会話・食事中など)をうかがい、顔全体の動きを丁寧に観察します。片側だけか・どこから始まるか・どこまで広がるかが診断のヒントになります。

画像検査(必要に応じて)

血管・神経の走行を描出する必要があるため、MRIで顔面神経と血管の位置関係を評価します。血管が神経に接している場合、手術選択時の判断材料になります。眼瞼けいれんでは画像が正常のことが多いです。(MRI検査は、同ビル内の画像検診センターへの紹介にて行います。)

治療の選択肢

1) ボツリヌス毒素注射(当院では行っておりません)

けいれんの出る筋肉に微量を注射し、筋肉の過剰な収縮を抑える方法です。数日〜2週間ほどで効き始め、3〜4か月持続することが多いため、定期的な反復注射でコントロールします。眼瞼けいれん・片側顔面けいれんのどちらにも有効で、まず検討される治療です。

2) 薬物療法

けいれんを抑える鎮痙薬や末梢性の薬で症状が軽い方に補助的に使います。眼瞼けいれんではドライアイ治療など環境調整も併用します。

3) 微小血管減圧術

片側顔面けいれんで血管の圧迫が明らかな場合に検討します。脳神経外科で、圧迫している血管を神経から離す手術です。根治が期待できる一方、入院・全身麻酔が必要で合併症リスクもあるため、適応を慎重に相談します。必要時は連携する基幹病院へ紹介いたします。

Q&A

Q. まぶたがピクピクします。放っておいても大丈夫?

A. 数日で自然におさまる疲れ由来の一過性のピクつきもありますが、片側で繰り返す・広がるなら、片側顔面けいれんの可能性があります。原因精査と適切な治療で改善することがあるため、受診をおすすめします。

Q. 手術(微小血管減圧術)を受けるべきか迷っています。

A. 片側顔面けいれんでMRIで明確な血管圧迫があり、注射でのコントロールが難しい場合に根治が期待できます。一方で手術には合併症リスクもあります。状況に応じて基幹病院へ紹介いたします。

Q. 眼瞼けいれんと片側顔面けいれん、どう違いますか?

A. 片側顔面けいれんは片側で、まぶた→ほほ→口角顔全体に広がることがあり、原因は神経への血管圧迫が主体です。眼瞼けいれんは両側性も多く、目の周り中心で、筋のコントロール異常が背景です。

まとめ(院長からのメッセージ)

顔のピクつきは「癖」や「疲れ」と片づけられがちですが、原因を見極めて適切に治療すれば改善が見込まれる症状です

お悩みの際はお気軽にご相談ください。

記事監修

院長のプロフィール写真

Itsuki Kitayama

大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士

北山 一樹

医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医

大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。

学術実績など