大阪あわじ駅前クリニック 耳鼻咽喉科・小児科

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聞こえが悪い

聞こえが悪い(難聴)

テレビの音が前より大きくないと聞き取りにくい、会話で聞き返しが増えた、片側だけ急に聞こえなくなった——「聞こえの変化」は年齢に関係なく起こりえます。

原因は耳あかから中耳炎加齢性難聴突発性難聴までさまざまあり、中にはできるだけ早い治療が回復を左右するタイプもあります。当院では、症状の経緯を丁寧に伺い、内視鏡診察・聴力検査を組み合わせて原因を見極め、生活に沿った治療とリハビリ、補聴器まで一貫してサポートします。

難聴のタイプと代表的な原因

伝音難聴(音の通り道のトラブル)

外耳から鼓膜・中耳までのどこかで音の伝わりが弱くなるタイプです。

耳あか(耳垢栓塞)急性・滲出性中耳炎鼓膜穿孔耳硬化症などが代表です。治療や処置で改善が期待しやすいのが特徴です。

感音難聴(内耳・聴神経のトラブル)

内耳(蝸牛)や聴神経のセンサー側の障害で起こり、加齢性難聴騒音性難聴突発性難聴メニエール病などが含まれます。

原因により、薬物治療、生活調整、補聴器など選択肢が変わります。

片耳だけ・急に悪化したら要注意

片側の急な難聴突発性難聴メニエール病の発作など、時間との勝負になることがあります。発症から早期の治療が回復の鍵になるため、その日のうちの受診をおすすめします。強い耳鳴りやめまいを伴う場合も同様です。

当院で行う評価の流れ

問診・内視鏡診察

いつから・どんな場面で困るか、片側か両側か、耳鳴りやめまい、風邪や騒音の既往、服薬状況を伺います。細径内視鏡で外耳道・鼓膜の状態を確認し、耳あか除去鼓膜・中耳の炎症の有無を丁寧に観察します。

聴力・中耳機能の検査

純音聴力検査で聞こえの程度と伝音/感音の判定、必要に応じて語音聴力検査言葉の聞き取りを評価します。さらに、ティンパノメトリーで中耳の圧や鼓膜の動きを測って、滲出性中耳炎などの有無を調べます。必要に応じてOAE(耳音響放射)で内耳の神経の状態を確認します。

治療とサポート

お薬・処置・手術紹介

耳あか(耳垢栓塞)は耳あかが取り切れればすぐにでも症状改善が見込まれます。耳あかが硬く痛みがあって取り切れない場合は、耳あかを柔らかく溶かす点耳薬を処方してから、日を改めて段階的に処置を行います。

突発性難聴ではステロイド治療などを早期に検討します。

メニエール病では生活調整(睡眠・ストレス)とステロイドなどの薬物治療を組み合わせます。

鼓膜穿孔や慢性中耳炎、耳硬化症など手術適応がある場合は、連携先の基幹病院へ適切にご紹介します。

補聴器の活用

加齢性難聴や聴力の改善がとぼしい感音難聴では、補聴器が生活の質を大きく支えます。状況に合わせて装用耳・機種・設定を検討し、装用訓練調整を重ねることで聞き取りが改善します。当院は補聴器適合検査 認定施設です。補聴器相談医の立場から、補聴器の試聴〜調整〜フォローまで伴走いたします。

こんな症状は早めに受診を

  • 片側のみ急に聞こえが悪くなった、強い耳鳴りめまいを伴う

  • 風邪のあとに急な耳痛・発熱・耳だれを伴う

  • 会話の聞き取りが急に落ちた、電話が一方の耳で取りにくい

  • 耳が詰まる感じが続く、音が歪んで聞こえる
    これらは治療で改善が期待できたり、進行を防げるケースが多く含まれます。自己判断で様子見を続けず、まずは評価を受けましょう。

Q&A

Q. 年齢のせいと言われました。治療はありませんか?

A. 加齢性難聴自体を元通りにする薬は現時点でありません。しかし、補聴器の適切な活用で会話の負担を大きく軽減できる可能性があります。疲れや孤立感、認知機能低下の予防にもつながるため、早めの検討がおすすめです。

Q. 補聴器はうるさくて続きません……。

A. まず知っておきたいのは、ドラッグストアや通販で見かける市販の集音器と、医療機関で適合する医療用補聴器別物ということです。

  • 集音器:音をただ“増幅”する機器。あなたの聴力特性に合わせた細かな調整ができず、うるさくて疲れる原因になりがちです。

  • 医療用補聴器聴力検査の結果に基づき周波数ごとに最適化し、雑音抑制やことばの聞き取りを助けるアルゴリズムを搭載しています。調整前提の医療機器です。

さらに、補聴器は入れた初日が一番うるさく感じることが多いです。これは、脳が長く聞いていなかった音を“異様に目立つ音”として捉えてしまうためです。ここから2〜3か月かけて

  1. 段階的に音量(利得)を上げる

  2. 雑音抑制・指向性・ことば強調を環境別に最適化する、

  3. 脳の“聞き取り再学習(リハビリ)”を行う、
    ことで“うるさい”が“聞こえる・わかる”へ変わっていきます

Q. 片耳だけ急に聞こえません。何日か様子を見てもいい?

A. 突発性難聴などは時間との勝負です。当日〜数日以内の治療開始が回復の確率を左右します。すぐ受診してください。

Q. 耳あかを自分で取っても大丈夫?

A. 奥まで触ると外耳道を傷つけたり、押し込んで栓を作ることがあります。入口だけにとどめ、違和感が続くときは医療機関で安全に除去しましょう。耳掃除だけでの受診も大歓迎です。

まとめ(院長メッセージ)

聞こえの悩みは、生活のしづらさに直結します。

基幹病院で、急性の難聴(突発性難聴・中耳炎)から慢性の難聴(加齢性・騒音性)補聴器の適応判断まで幅広く携わってきた経験をもとに、内視鏡診察と精密な聴力評価、根拠に基づく薬物治療・処置、そして補聴器の継続支援で、患者さんそれぞれの「聞こえ」を支えてまいります。

少しでも不安があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。

記事監修

院長のプロフィール写真

Itsuki Kitayama

大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士

北山 一樹

医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医

大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。

学術実績など