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フォナック補聴器/スフィア


フォナック スフィアとは?
騒がしい場所での会話を支えるAI補聴器
補聴器を検討される方から、よく聞かれるお悩みがあります。
「静かな場所なら聞こえるけれど、騒がしい場所だと会話がわかりにくい」
「家族の声は聞こえるのに、レストランや会議では聞き取りにくい」
「補聴器を使っても、雑音が気になって疲れてしまう」
このような場面で注目されているのが、フォナックの オーデオ インフィニオ スフィア(Phonak Audéo Infinio Sphere) です。
フォナック スフィアは、耳の後ろにかけるタイプの充電式補聴器で、専用AIチップ DEEPSONIC™ を搭載していることが大きな特徴です。
補聴器は、ただ音を大きくするだけの機械ではありません。
特に高機能な補聴器では、周囲の音環境を分析し、聞きたい声と背景の雑音を整理しながら、会話を聞き取りやすくすることを目指します。
フォナック スフィアは、まさにこの「騒音下でのことばの聞き取り」を強く意識した補聴器です。
フォナック スフィアの特徴
フォナック スフィアの特徴を一言でいうと、
騒がしい環境で、いろいろな方向から聞こえる声を捉えやすくするAI補聴器
です。
従来の補聴器でも、雑音を抑える機能はありました。
しかし、日常生活の音環境はとても複雑です。
正面の人だけが話しているとは限りません。
横から家族が話しかけることもあります。
後ろの席の人の声、食器の音、空調の音、道路の音、店内BGMが重なることもあります。
このような環境では、単に「雑音を消す」だけでは不十分なことがあります。
フォナック スフィアは、専用AIチップ DEEPSONIC™ により、音声と雑音をリアルタイムに分離し、さまざまな方向からのことばを聞き取りやすくすることを目指します。
DEEPSONIC™とは?
DEEPSONIC™ は、フォナック スフィアに搭載された専用AIチップです。
補聴器の中で、周囲の音を分析し、音声と雑音を分ける処理を担います。
イメージとしては、騒がしいレストランで、
目の前の人の声
横から話しかけてくる家族の声
後ろのテーブルの会話
食器の音
店内のBGM
空調音
が重なっている中から、「会話として大切な音」を整理して届けるような働きです。
もちろん、補聴器ですべての雑音が消えるわけではありません。
また、誰でも同じように効果を感じるわけでもありません。
しかし、フォナック スフィアは、特に「騒がしい場所で会話がわかりにくい」という困りごとに対して、技術的にかなり力を入れた補聴器といえます。
Spheric Speech Clarity 2.0とは?
フォナック スフィアで重要な言葉に、Spheric Speech Clarity 2.0 があります。
日本語では、「全方位からのことばの明瞭性 2.0」と表現されます。
これは、正面だけでなく、横や後ろを含むさまざまな方向からの声を、雑音の中でも捉えやすくするための機能です。
補聴器を使う方の中には、
「正面の人の声は聞きやすいけれど、横から話しかけられるとわかりにくい」
「会議で誰が話しているのか追いにくい」
「食事会で会話についていくのが疲れる」
という方がいます。
このような場面では、声の方向や周囲の音の整理が大切になります。
フォナック スフィアは、こうした騒音下・多人数会話の場面に強みを持つ補聴器です。
耳かけ型のメリット
フォナック スフィアは、耳あな型ではなく、耳の後ろに本体をかけるタイプです。
耳かけ型は、見た目が気になると感じる方もいますが、補聴器としては多くのメリットがあります。
まず、本体に余裕があるため、マイク、チップ、バッテリー、通信機能などを搭載しやすいことがあります。
また、聴力の程度に応じて、耳せんや耳型を調整しやすく、幅広い聞こえに対応しやすい点も特徴です。
さらに、フォナック スフィアのような高機能補聴器では、AI処理、Bluetooth接続、スマートフォンアプリ、ワイヤレスマイクなどとの連携も重要になります。
見た目の目立ちにくさを重視するなら耳あな型が候補になりますが、
機能性・調整幅・騒音下での会話サポートを重視するなら、耳かけ型は非常に有力な選択肢です。
耳あな型・耳かけ型・充電式・電池式の違い
補聴器選びでは、メーカー名やグレードだけでなく、形と電源方式も大切です。
耳の中に入れる「耳あな型」
耳の後ろにかける「耳かけ型」
毎日充電して使う「充電式」
空気電池を交換して使う「電池式」
があります。
フォナック スフィアは、この中では 耳かけ型・充電式 にあたります。
耳かけ型は、幅広い聴力に対応しやすく、高機能な処理や通信機能を搭載しやすいことがあります。
一方、耳あな型は、目立ちにくさやマスク・眼鏡との干渉の少なさを重視したい方に向いていることがあります。
充電式は、毎日の小さな電池交換が不要で、使いやすさを感じる方が多いです。
電池式は、予備電池があれば外出先でもすぐに交換できる安心感があります。
どれが一番良いというよりも、聴力、耳の形、生活スタイル、手先の操作性、外出頻度、スマートフォン連携の希望などを合わせて選ぶことが大切です。
フォナックの強みは「つながりやすさ」にもあります
フォナック補聴器の特徴として、もう一つ大切なのが接続性です。
スマートフォンとの接続、通話、音楽、テレビ、ワイヤレスマイクなど、日常生活の中で「補聴器をどう使うか」は以前より広がっています。
特に、会議、講演、学校、職場、レストランなどでは、補聴器本体だけでは聞き取りが難しい場面もあります。
そのような場合、Rogerなどのワイヤレスマイクと組み合わせることで、話し手の声をより直接的に補聴器へ届ける選択肢があります。
補聴器単体でできることと、周辺機器を組み合わせてできることを知っておくと、生活の中での困りごとに合わせた提案がしやすくなります。
AI補聴器は高いだけではありません
「AI補聴器」「高機能補聴器」と聞くと、価格だけが気になる方も多いかもしれません。
もちろん、補聴器は決して安いものではありません。
しかし、高機能な補聴器には、それに応じた音の処理機能や、使いやすさを支える機能が備わっています。
たとえば、
騒がしい場所でことばを聞き取りやすくする機能
周囲の音環境に自動で適応する機能
スマートフォンやワイヤレス機器との接続
充電式による使いやすさ
耳せんや耳型を含めた細かな調整
聞こえに合わせた段階的な微調整
などです。
特にフォナック スフィアは、騒音下の会話で力を発揮しやすいように設計された補聴器です。
「静かな場所では困らないけれど、人が多い場所で会話がつらい」
「会議や食事会で疲れてしまう」
「家族と外出したときに会話を楽しみたい」
このような方にとって、単に音量を上げるだけではなく、音を整理する補聴器が合う場合があります。
フォナック スフィアが向いている可能性がある方
フォナック スフィアは、次のような方に向いている可能性があります。
騒がしい場所での会話が特に苦手な方。
レストラン、会議、集まり、職場などで聞き取りにくさを感じる方。
スマートフォンやワイヤレス機器との連携も重視したい方。
充電式補聴器を希望される方。
耳かけ型でもよいので、機能性を重視したい方。
一方で、耳あな型の目立ちにくさを最優先したい方、耳の後ろにかける補聴器に抵抗がある方、耳の形や耳だれなどの問題がある方では、別のタイプが適している場合もあります。
補聴器は、カタログ上の性能だけで決めるものではありません。
実際に耳の状態を確認し、聴力検査を行い、試聴しながら選ぶことが大切です。
当院での補聴器相談について
大阪あわじ駅前クリニックでは、耳鼻咽喉科医が耳の状態や聴力を確認したうえで、補聴器相談を行います。
補聴器は、購入して終わりではありません。
聴力検査を行い、耳の病気が隠れていないか確認し、実際の生活環境に合わせて試聴し、調整を重ねることで、少しずつ使いやすい聞こえに近づけていきます。
当院では、オーティコン、フォナックの補聴器を中心に、患者さんの聞こえ方、生活スタイル、ご希望に合わせた補聴器選びをサポートします。
フォナック スフィアのようなAI補聴器に関心がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
フォナック スフィアは、騒音下での会話を支えるAI補聴器として注目されている、耳かけ型・充電式の補聴器です。
専用AIチップ DEEPSONIC™ により、雑音の中でことばを捉えやすくすることを目指しており、特にレストラン、会議、家族の集まりなどで聞き取りにくさを感じる方にとって、候補となる補聴器です。
ただし、補聴器は「最新だから良い」「高機能だから必ず合う」というものではありません。
耳の状態
聴力の程度
聞こえにくい場面
生活スタイル
見た目の希望
操作のしやすさ
試聴したときの聞こえ方
を総合的に見て選ぶことが大切です。
「最近、聞き返しが増えた」
「人が多い場所で会話がつらい」
「補聴器を試したいが、どれを選べばよいかわからない」
このような方は、まずは耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてみましょう。
記事監修

Itsuki Kitayama
大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士
北山 一樹
医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。
学術実績など




