あわじ駅前クリニック 耳鼻咽喉科・小児科

コラム

COLUMN

学会発行・診療の手引きの制作に携わりました

皆様、こんにちは。 2026年9月に開院予定の「あわじ駅前クリニック」院長、北山一樹です。

当院は耳鼻咽喉科・小児科のクリニックですが、実は私にはもう一つのライフワークがあります。それは「医学専門のデザイン」です。

これまで、ポスターやウェブサイト、医療用イラストなどを通じて、専門的で難しい医療知識を「いかに患者さんや一般の方々にわかりやすく伝えるか」を考え、制作活動を行ってまいりました。(STUDIO BIUM

今回はその活動の一環として、最近私が表紙デザインや巻内の図表・イラスト制作に携わらせていただいた2つの重要な医療系冊子をご紹介したいと思います。

1. 『軽度・中等度難聴の診療の手引き』

一つ目は、私が広報委員も務めております「一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」が編集・発行した『軽度・中等度難聴の診療の手引き』です。

■ デザインの工夫・込めた思い こちらは学会の公式な手引きであるため、アカデミックな信頼感と清潔感を重視し、学会ロゴをあしらった深いブルーを基調とした洗練されたデザインに仕上げました。

また、こちらの冊子では表紙だけでなく、巻内の図表やイラストの制作も担当させていただきました。 医療の専門書は文字や複雑なデータが多くなりがちですが、図表を整理し、視覚的にわかりやすい「情報アーキテクチャ(情報の構造化)」を取り入れることで、全国の先生方が診療の現場でパッと見て直感的に理解しやすい機能的な構成を目指しました。

2. 『小児補聴器診療の手引き』

二つ目は、日本医療研究開発機構(AMED)の研究班による『小児補聴器診療の手引き』(編著:九州大学耳鼻咽喉科 野田哲平先生)です。

■ デザインの工夫・込めた思い お子さんの難聴や補聴器装用については、ご家族も不安を抱えられることが多い分野です。そのため、表紙のイラストは、医師やスタッフ、そしてご家族がお子さんを温かく見守り、サポートする様子を表現しました。

当院でも小児科を併設し、お子様の聞こえのサポートには力を入れていきます。親しみやすく、安心感を与えられるような優しい色合いと、私の得意とする「フラットデザイン」を用いて、医療のハードルを少しでも下げられるよう心がけて描いています。


医療とデザインの架け橋として

私がなぜ、医師でありながらデザインの活動をしているのか。 それは、「デザインは課題解決のツールである」と信じているからです。

どんなに素晴らしい治療法や正しい医学知識があっても、それが患者さんに伝わらなければ意味がありません。医療の専門用語や複雑な仕組みと、患者さんの理解との間にある「壁」を取り払えることができればと思っています。

記事監修

院長のプロフィール写真

Itsuki Kitayama

あわじ駅前クリニック 院長・医学博士

北山 一樹

医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医

大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。

学術実績など