コラム
COLUMN

2025年11月現在、大阪府内では例年よりも非常に早いペースでインフルエンザの患者数が増加しており、すでに「警報レベル」に達しています。
お子様の学校や幼稚園でも、学級閉鎖の連絡が増えているのではないでしょうか。
「まだ11月だから大丈夫」という油断は禁物です。
今年の傾向と、重症化を防ぐために今すぐできる対策について、当院が解説します。
今年の流行、何が特徴?
今年のインフルエンザ流行には、いくつかの警戒すべき特徴があります。
1. 感染力が強い「A型変異株」が主流
現在、発熱外来を受診される患者様の多くがインフルエンザ陽性となっており、その多くが感染力の強い「A型変異株」です。
抗体を持っている人が少ないため、一度広まると急速に感染が拡大しやすいのが特徴です。
2. 新型コロナウイルスとの「同時流行」
インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスへの警戒も引き続き必要です。
どちらに感染した場合でも、重症化リスクを下げ、周囲への感染拡大を防ぐことが重要です。
重症化予防のカギは「早めのワクチン接種」
流行が本格化している今、最も有効な対策の一つがワクチン接種です。
効果が出るまで「約2週間」かかります
ワクチンは、接種したその日から効果が出るわけではありません。体内で抗体が作られ、十分な予防効果を発揮するまでに約2週間かかります。
年末年始のイベントシーズンを元気に迎えるためにも、未接種の方は今すぐの接種を強くおすすめします。
「一度かかった人」も接種をおすすめする理由
「今シーズン、もうインフルエンザにかかったから大丈夫」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現在のワクチンは複数の異なる型(A型2種類、B型2種類など)に対応しています。
例えばA型にかかった後でも、これから流行する可能性のあるB型などを予防するために、ワクチン接種は依然として有効です。
発症したら「48時間以内」が勝負!治療薬の鉄則
急な38℃以上の高熱、関節痛、全身のだるさなど、インフルエンザが疑われる症状が出た場合は、対応のスピードが重要になります。
抗インフルエンザ薬のタイムリミット
タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬は、体内でウイルスが増殖しきる前、つまり「発症から48時間以内」に使用を開始しないと、十分な効果が期待できません。
症状が出たら様子を見すぎず、早めに医療機関を受診してください。
【重要】吸入薬は「正しく吸う」ことが大切
治療薬として、吸うタイプの薬(吸入薬)が処方されることがあります。これらは一度の吸入で治療が完了するなどメリットが大きい反面、正しく吸い込めないと効果が発揮されません。特に小さなお子様やご高齢の方は注意が必要です。
当院では、患者様が安心して吸入薬を使用できるようサポートしています。
💡 当院ホームページの「お役立ち」ページに、各吸入薬の【吸入指導動画】へのリンクを掲載しています。処方された際は、ぜひご自宅で動画を見ながら確認してください。
まとめ
今年の冬を元気に乗り切るために、以下の3点を心がけましょう。
流行は待ってくれない!ワクチン接種は「今すぐ」に。
症状が出たら「48時間以内」の受診を意識する。
手洗い・換気・マスク着用といった基本的な感染対策を徹底する。
公式インスタグラムでも情報発信中!
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今回のインフルエンザ情報もスライド形式でまとめていますので、ぜひチェック&フォローをお願いいたします。

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記事監修

Itsuki Kitayama
大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士
北山 一樹
医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医
大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。
学術実績など




