あわじ駅前クリニック 耳鼻咽喉科・小児科

コラム

COLUMN

こんにちは!あわじ駅前クリニックです。 このたび当院の院長が、日本喘息学会が認定する「吸入療法エキスパート」の資格を取得しました。

「吸入療法って何?」「資格を取ると何が変わるの?」という疑問にお答えしながら、患者さんにとってのメリットをわかりやすくご紹介します。

吸入療法とは?

喘息(ぜんそく)やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの治療でよく使われるのが吸入薬です。 飲み薬と違い、薬を気道(空気の通り道)に直接届けられるのが特徴で、少ない量でしっかり効果が出やすい治療法です。 ただし吸入薬は、「薬の種類」だけでなく「吸い方」や「使い続け方」がとても重要です。

なぜ「吸い方」がそんなに大事なの?

吸入薬は、正しい手順で吸えていないと…

  • 薬が十分に肺まで届かない

  • 効果が出にくい(「効いてない」と感じる)

  • 咳、声がれ(嗄声)、口の中のトラブル(口腔カンジダなど)といった副作用が出やすい

  • 治療のステップ調整がうまくいかない

といったことが起こりやすくなります。 つまり、同じ薬でも「使い方」で結果が変わるのが吸入療法の難しいところです。

「吸入療法エキスパート」とは?

吸入療法エキスパートは、吸入薬の特徴・選び方・指導方法・継続支援などについて専門的に学び、一定の基準を満たした医療者に与えられる資格です。 当院ではこの資格取得を機に、吸入治療をより安心・確実に受けていただける体制を整えていきます。

当院で患者さんにできること(メリット)

1)あなたに合う吸入薬を一緒に選びやすくなる

吸入器には、押すタイプ、吸い込む力が必要なタイプ、霧状に出るタイプなど、さまざまな種類があります。 生活スタイルや年齢、吸い込む力、手の動かしやすさに合わせて、「使い続けられる形」を一緒に考えます。

2)吸入指導を“見える化”。短時間でも確実にポイントを確認

「なんとなく」ですませず、どのタイミングで、どれくらい吸って、どこで止めるか。ポイントをわかりやすく確認します。

3)効いていない原因を“薬以外”も含めて整理できる

症状が落ち着かないとき、原因は薬だけではありません。

  • 使い方が合っていない

  • 生活スタイルに合わず続けにくい(回数が多いなど)

  • 鼻炎・副鼻腔炎・逆流(胃酸)・咳喘息など別の要因がある

  • 花粉・ハウスダスト・喫煙など環境要因が残っている

などを整理し、「何を変えると改善しやすいか」を一緒に探します。

4)副作用(声がれ、のどの違和感など)への対策がしやすい

耳鼻咽喉科として、吸入に関連するのどの症状や声の不調にも専門的な視点で目を向けます。その上で、うがい方法や吸入後のケア、器具の調整など、具体的な対策を提案できます。

こんな方はお気軽にご相談ください

  • 吸入薬を使っているけど「効いてる気がしない」

  • 吸い方が合っているか不安

  • 使い忘れが多い/続けにくい

  • 吸入後に声がれ・のどの違和感が出る

  • 咳が長引く、季節で悪化する

  • お子さんの吸入をどう見守ればいいか迷う

最後に

吸入療法は、正しく使えると効果が出やすく、生活が楽になりやすい治療です。 一方で「吸い方が難しい」「自己流になりやすい」という特性もあります。

あわじ駅前クリニックでは、今回の院長の資格取得を機に、患者さんが安心して治療を続けられるよう、これまで以上に丁寧な吸入指導とフォローを行っていきます。 気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

記事監修

院長のプロフィール写真

Itsuki Kitayama

あわじ駅前クリニック 院長・医学博士

北山 一樹

医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医

大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。

学術実績など