大阪あわじ駅前クリニック 耳鼻咽喉科・小児科

コラム

COLUMN

こんにちは、あわじ駅前クリニックです。

この度、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の公式サイトにて、「耳鳴り」に関する特設啓発サイトが公開されました。

「キーン」「ジー」といった耳鳴りに悩まれている方は非常に多く、日本人の10〜15%が慢性的な耳鳴りを感じていると言われています。

今回の特設サイトは、そんな耳鳴りについて正しい知識を身につけ、不安を解消するために作られたものです。

「耳鳴り」啓発サイト(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)

当院院長が代表を務めるデザイン事業「STUDIO BIUM」が制作しました

実はこの公式サイト、当院院長が運営するデザイン事業「STUDIO BIUM」がデザイン・サイト構築を担当しております。

耳鼻咽喉科専門医としての知見と、デザインの力を掛け合わせ、患者様にとって「わかりやすく、正しい医療情報」が届くよう、構成やビジュアル制作に携わっております。ぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。

実は「耳鳴り」の多くは「難聴」を伴います

「耳鳴りがうるさくて困っているけれど、聞こえは悪くない」と思っていても、詳しく検査をすると、耳鳴りがある方の80〜90%に何らかの難聴(聞こえの低下)があることが分かっています。

なぜ、難聴で耳鳴りが起こるのか?

脳には、外からの音を受け取る回路があります。難聴によって耳から脳へ届く音の信号が減ってしまうと、脳はその不足分を補おうとして感度を上げ、過敏になってしまいます。

その結果、本来は鳴っていない電気信号ノイズを「音」として認識してしまう――これが、多くの耳鳴りのメカニズムと考えられています。

つまり、耳鳴りは「聞こえにくさを補おうとする脳の頑張り」によって生まれていることが多いのです。

「補聴器」を活用した耳鳴り治療

上記のメカニズムから考えると、耳鳴りを楽にするためには「脳に適切な音を届けてあげること」が非常に有効です。そこで活躍するのが「補聴器」です。

当院では、耳鳴り治療の一環として、以下の機能を活用したアプローチも行っています。

  1. 補聴効果によるアプローチ

    補聴器で低下している聴力を補い、周囲の音(環境音)を適切に脳へ届けることで、脳の過敏な状態を鎮め、耳鳴りを気になりにくくさせます。

  2. サウンドジェネレーター機能

    近年の補聴器には、心地よいノイズや環境音を発生させる「サウンドジェネレーター機能」を搭載したものがあります。静寂(無音状態)は耳鳴りを際立たせてしまうため、治療用の音を流すことで耳鳴りへの意識を逸らす「音響療法」を行います。

一人で悩まず、当院へご相談ください

耳鳴りを完全に「ゼロ(消滅)」にすることは現代医学でも難しい場合がありますが、適切なケアによって「気にならないレベル」「生活に支障がないレベル」まで楽にすることは十分に可能です。

当院では、医師による診察に加え、認定補聴器技能者とも連携し、「補聴器の適切なフィッティング(調整)」や「音響療法」に力を入れています。

  • ずっと耳鳴りが続いている

  • 静かな場所で音が気になる

  • 最近、会話が聞き取りにくい気がする

このような症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

正しい知識と、適切な「音の処方箋」で、つらい耳鳴りを一緒に和らげていきましょう。

記事監修

院長のプロフィール写真

Itsuki Kitayama

大阪あわじ駅前クリニック 院長・医学博士

北山 一樹

医学博士(大阪大学)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 認定専門医・指導医
日本アレルギー学会 認定専門医
日本喘息学会 認定専門医
日本音声言語医学会 音声言語認定医

大学病院・基幹病院にて小児から成人、一般的な耳鼻咽喉科疾患から悪性疾患まで幅広い診療を担当。外来・手術・研究の総合的な経験を有する。
音声の研究では、“粗ぞう性嗄声(ガラガラ声)”の音響学的なメカニズムとその発声機構を世界で初めて解明し、学術報告を行う。
また、難しくなりがちな医療情報をわかりやすく伝えることを目指し、医学専門デザイン事業STUDIO BIUMを運営。学会・医療機関のロゴ・配布資料・Webサイトなど、一貫した“わかりやすさ”を設計している。

学術実績など